岩手旅行- 「卯子酉様」遠野で一番好きになった場所

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卯子酉様(遠野)
五百羅漢のある山を下りると、卯子酉様(うねどりさま)がある。徒歩なら直接下りられるのだが、車なので大回りして県道238号線・釜石街道に出る必要があった。

続石五百羅漢程洞稲荷神社と、観光客に一人も出くわさなかったが、卯子酉様は県道沿いにあって交通の便がよいからだろうか、地元の若者っぽい参拝客が、途切れなく訪れていた(地元の人か観光客かは、服装、持ち物、車を見るとなんとなくわかる)。

卯子酉様は、卯子酉神社、卯子酉大明神とも呼ばれ、恋愛成就のご利益で若い女性に人気。赤い布を、左手だけで木に結ぶことができれば、恋人と結ばれるといわれている。境内のイチイの木に願掛けの赤い布がかけられ、土着的でありながらも華やか、独特の雰囲気を醸し出している。

『遠野物語拾遺』には下のような記述がある。

遠野物語拾遺 35
遠野の町の愛宕山の下に、卯子酉様の祠がある。その傍らの小池には片葉の蘆を生ずる。昔はここが大きな淵であって、その淵の主に願をかけると、不思議に男女の縁が結ばれた。また信心の者には、時々淵の主が姿を見せたともいっている。

境内の空間を覆う赤い布にも強く惹かれたが、境内の地面は毛細血管のように木の根が覆い、まるで異性への想いが木の生命で吸い上げられるような不思議な力を感じた。

卯子酉様(遠野)
ここの参拝を終えていったん車で去った後、どうしてももう一度見たくなって引き返し、30分ほど過ごしてしまった。遠野、いやこの岩手旅行で一番好きになった場所だった。


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