『古民家喫茶 中之郷』築160年のカフェ – 八丈島旅行(3)

八丈島の旅行ガイドを調べると、島内には訪ねてみたい素敵なカフェ、レストランがいくつかあった。ただ、コロナ禍の影響で営業を停止している店が多く、また閉店時間も早いので、食事に少々苦戦した。

そんな中、幸運にも営業していたカフェが『古民家喫茶 中之郷』だった。八丈島南端の集落・中之郷にある。八丈富士登山を終えた後、ドライブがてら出かけた。

中之郷地区は、空港に近い三根地区や大賀郷地区に比べて、のどかな島風情が漂う。そんな集落の中にお店はあった。

玉石垣に囲まれた入口は中世の城の虎口(敵の侵入を防ぐための入口)のようにも見える。

古民家喫茶 中之郷(八丈島)
城の虎口のようなお店の入口

入口の対面にいったんレンタカーを駐めて店主に駐車場の場所を尋ねる。駐車場は入口の逆側にある民家の中にあり、少々わかりにくい場所だった。

裏の駐車場からお店の敷地に足を踏み入れると、ソテツの木々の中に伝統的な八丈島の木造家屋が目に入った。地面はしっとりと苔むしていた。

古民家喫茶 中之郷
ソテツが植えられた庭

表の玄関に回り、靴を脱いで家の中に上がる。板敷きの開放的な空間になっていて、広さは20畳程度ありそう。座卓と座卓の間は十分に空けられているし、三方向の戸は開け放たれて吹き抜けになっている。密にはならない(もっともゲストは私以外にひと組だけだった)。

広さに比べると天井は比較的低い。これは古来、島の台風対策らしい。屋根は低く重量は重くして、強風に飛ばされない建築スタイルだ。

店主に聞くと家屋は築160年という。

古民家喫茶 中之郷(八丈島)
エアコンの代わりに扇風機が首を振っている

紅茶(400円)とあしたばのスコーン(350円)をオーダーした。東京都心のカフェではありえないリーズナブルな価格(と、ぜいたくな空間)。

アシタバは伊豆諸島の名産。江戸時代、貝原益軒による『大和本草』には、八丈島で栽培されている滋養強壮によい薬草として紹介されている。とても成長力のある植物で、今日葉を摘んでも明日には新しい葉が出ていることからそのように呼ばれている。

食べると「抹茶風味のスコーン」のような味だった。熱い紅茶との相性よし。

古民家喫茶 中之郷(八丈島)
アシタバのスコーンと紅茶

スイーツのメニューは「あしたばのスコーン」のほかにも「あしたばのしなもんロール」「ベイクドチーズケーキ」があった。

ドリンクは紅茶、コーヒー、チャイ、ココアなどいろいろあり、「八丈ハーブティー」というのが気になった。

古民家喫茶 中之郷(八丈島)
座卓から眺めた庭の眺め

太い柱と軒に縁取られた庭は美しく。小一時間、見とれてしまった。

ただ、蚊取り線香が炊かれているものの、蚊に刺されてしまった。これは開放的な空間とのトレードオフ。仕方がない。


古民家喫茶 中之郷
東京都八丈町中之郷1642-1
電話:04996-7-0502
10:00~17:00 木曜休み

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