伊豆諸島から土日に帰京する際「夜景クルーズ」にご注意

先日、日曜日に伊豆諸島・利島から東京に帰る際、少々いぶかしく思ったできごとがあった。

伊豆諸島と東京を結ぶ大型客船「さるびあ丸」では、土・日曜、横浜から東京までの片道で「東京湾夜景クルーズ」が実施されている。その影響(としか考えられない)で東京到着が大幅に遅延。東京までの切符を買ったにも関わらず、横浜で途中下船することになった。

以下、その顛末。

利島での乗船前日、港の切符売り場で東京・竹芝埠頭までの二等船室の切符を買った。

翌日、浦賀水道を過ぎたあたりでこんな船内アナウンスがあった。

  • 他船の入港があるので東京・竹芝埠頭への到着がかなり遅れる。到着時間は未定。
  • 時間に余裕がない旅客は、横浜で下船することをおすすめする。
  • 横浜〜東京間の料金の払い戻しはない。

翌月曜は仕事があるため、推奨に応じて横浜港で下船することにした。

で、横浜の大さん橋に下りてびっくり。ものすごい人数の行列が乗船を待っている。列の長さは100メートルどころではなかった。一人ずつ乗船するので、全員が乗船できるまで相当時間がかかりそうだ。

横浜港でさるびあ号に乗船する人々
横浜港。さるびあ号に一人ずつ乗船

帰宅後にネットで調べたところ「東京湾夜景クルーズ」の乗船客であることが分かった。

東海汽船では2022年10月1日から2023年4月2日の毎週土日、横浜港から東京・竹芝桟橋まで、伊豆大島から東京への航路を利用して、片道の夜景クルーズを運行している。大人1,000円、子供500円(税込)のリーズナブルな価格設定のため、大人気なのだろう。行列には家族連れも多数いた。

横浜〜東京間は横浜ベイブリッジ・羽田空港・お台場臨海副都心・レインボーブリッジと見応えある夜景が続く。船上でのイベントも随時開催される。

さるびあ号のデッキから見た赤レンガ倉庫(横浜)
さるびあ号のデッキから見た横浜・赤レンガ倉庫

さるびあ丸の運行スケジュールは横浜への到着が18時、出発は18時10分。私は18時に下船したが、この長蛇の列が乗船を終えるまでかなりの時間がかかるはず。実際の出航時間は相当遅れたのでは。船内アナウンスにあった「他船の入港があるので遅延」という理由は本当だろうか(その理由もあるのかもしれないが…)。

ただ、これだけ人気のクルーズなら、東海汽船は前日にこの混雑状況を把握しているはず。それなら、利島での切符購入時に、東京到着が遅れる可能性についてひとこと注意喚起してくれれば、東京ではなく横浜までの切符を買ったのに…。

利島〜東京の二等船室運賃は5,710円。利島〜横浜は5,100円。600円程度の差額だけど、横浜から東京までの鉄道運賃も別途必要になるので、前もって言ってほしかった。

というわけで、土日に伊豆大島・利島・新島・式根島・神津島から東京まで乗船を予定している人は、事前に「東京湾夜景クルーズ」の実施の有無について、ご確認することをおすすめします。

東海汽船公式サイト


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