入間川の水神「戸隠神社石祠」(狭山)

戸隠神社九頭龍大神(柏原新田)

入間川の土手、狭山市柏原新田の辺りを歩いていると小さな石祠を見つけました。水神かな?と近づくと、やはり「戸隠神社九頭龍大神」という銘文が彫られていました。大正時代に建立されたもののです。

荒川・入間川・新河岸川の川辺を歩いていると、ちょくちょく水神の石祠に出くわします。多くは「水神」とだけ彫られたものですが、びん沼川には「九頭龍大神」と彫られたものがありました。

この地域の水神は、長野県戸隠村の戸隠神社・九頭龍大神を祀っているようです。

入間川・新河岸川流域は、2019年10月、台風19号の水害が記憶に残っています。古来、低地で水害に悩まされた地域であることが、石祠からうかがえます。

戸隠神社石祠
所在地 柏原新田
銘 文 (正面)戸隠神社九頭龍大神
    (左)大正八年(一九一九)八月吉日
    (右)柏原新田中
由緒
戸隠神社の本社は、長野県上水内郡戸隠村にある。祭神は天手力男命と九頭龍大神である。九頭龍大神は水の神である。
祭神天手力男命は、天照大神が天岩戸に隠れたとき岩戸を押し開いた高天原一の怪力の神であると言われています。
柏原新田は入間川の右岸の低地に位置し洪水の被害を受けやすい地域のため被害から免れようと願って建立したものと思われる。

平成二十五年十月吉日
奥富地区ふるさとづくり実行委員会
(文化を活かしたまちづくり事業部会)

戸隠神社石祠 案内板より
戸隠神社九頭龍大神(柏原新田)
石祠の横の案内板

天手力男命は「アメノタヂカラオノミコト」と読みます。『古事記』では天手力男神、『日本書紀』では天手力雄神と記されています。天岩戸を押し開いた怪力の神。

治水は大規模な土木作業。天手力男神の怪力にあやかったのでしょうか。


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