戸籍の移動「転籍」のメリットとデメリット

本籍地を移し、にわかに郷土愛が芽生えた

家族の人数が多いので、パスポートの申請の際、都度、本籍がある東大阪市に戸籍謄本を取り寄せる手続きをするのが、ホントに面倒だった。なので、この度、本籍地を現在の居住地である川越市に移すべく、昨日、市役所で戸籍の「転籍届」を出した。

これで、身近な市民センターで戸籍謄本を発行できるようになった。

戸籍制度があるのは、今や日本と台湾だけ(本家・中国でも形骸化しているらしい)。私は、国民識別番号であるマイナンバーがあるのだから、戸籍制度は不要と思っている。

だが、実際に本籍地を移してみると、今住んでいるこの地が“ホントの故郷”になったような、何やら腰の座った気分になった。にわかに郷土愛が芽生えもする。

川越に住んで20年以上になるが、本籍地が大阪だと、何やら西の方から後ろ髪を引かれているような気がちょっぴりしていた。これにて、この町が我が都かな。

午前中、市役所で手続きを終えたので、午後は晩秋の伊佐沼を散歩したり、市立美術館の特別展を見たりした。改めて素敵な町だと思った。

夜の川越まつり
夜の川越まつり(2014年撮影)

運転免許証とパスポートの変更手続きに気づく

ところが、本籍地を移すことによるデメリットについて、翌日気がついた。

戸籍を他の都道府県に転籍すると、運転免許証とパスポートの記載事項の変更手続きが必要らしい。考えてみれば、パスポートには本籍地が記載されている。そこまで思いが至らなかった。

また、運転免許証の記載事項変更は手数料不要だが、パスポートは6,000円も手数料がかかることが分かった。現在のパスポートは昨年更新したばかり。私の分だけなら、まだしも家族の分も含めると、3人分の変更が必要だ。18,000円。それに、再度、パスポート用の写真も必要なので、合計20,000円近く必要になる。

これはイタい。パスポートの記載事項変更手続きが必要なことをあらかじめ知っていたら、次回の更新タイミングまで、本籍地変更を先延ばしにしていた。

遺産相続の際、以前の本籍地の謄本も必要だって

そのほか、遺産相続の際、本籍を移すデメリットがあることも知った。

私が死亡して家族が遺産相続を行う場合、相続の手続きには、転籍した先の川越市の戸籍謄本だけでなく、転籍前の東大阪市からも戸籍謄本(除籍謄本)を取り寄せる必要があるらしい。

転籍を繰り返すと、それまで戸籍のあった市区町村すべてから除籍謄本を取り寄せなければならず、手間もお金もかかることを知った。

いったい、このようなアナログな制度に何の意味があるのだろうか? まったく理解できない。市区町村には戸籍係という専任スタッフを配置しており、国家全体では相当のコストを払って、この制度を維持しているはず。

しかし、制度がある以上、当面はルールに従わざるをえない。転籍は今回で最後にしようと思った。


ブログランキングに参加しています。読んだらこちら(にほんブログ村へ)をクリックいただけないでしょうか。励みになります。

暮らし

Posted by Asanao Takemoto