床の油絵具の汚れ、ストリッパー(剥離剤)での落とし方
ある日、気がつくと緑色の猫の足跡が、子供部屋の床にぺちゃぺちゃとついていました。フローリング用洗剤と雑巾で拭いてもまったく取れません。子どもが描いている油絵の絵具のようです。
油絵具は「酸化重合」という油と酸素の化学反応により、絵具を画面に定着させます。酸化重合は時間をかけて進むので、描いた後も数日間は修正することが可能。ところが油絵具はいったん乾くと、ガチガチに固まって劣化することがありません。ここが乾燥と共に色合いが微妙に変化する水彩画との大きな違いです。
フローリングの床についた猫の足跡は乾燥してしまい、油絵のようになってしまいました。
子どもが通っている絵画教室の先生に尋ねたところ、「床の材料にもよるけど、“ストリッパー”を使えば拭えるかもしれない」というお返事が。
ストリッパーとは油絵具の剥離剤の商品名で、近所のホームセンターには売っておらず、Amazonで注文しました。想像以上にきれいに猫の足跡を取り去ることができたので、以下、手順を紹介します。
まず、油絵具が付着した場所にストリッパーの液体を垂らします。この状態で5分間ほど放置。独特の刺激臭がするので、窓を開けて必ず換気をして作業してください。また、ストリッパーは劇薬なので作業には手袋が必須。
5分ほど放置した後、油絵具が付着したところを爪楊枝で軽くかき回すと、絵具が剥離してストリッパーと混じり合います。十分に混じり合うことが確認できたら、キッチンペーパーで拭き取ります。
キッチンペーパーで拭き取った跡です。驚くほどきれいになりました。
フローリングの床のほか、陶器の洗面台に付着した油絵具もきれいに除去することができました。
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