感想/児玉幸多『学習まんが少年少女日本の歴史』
学習まんが少年少女日本の歴史(23冊セット)
監修/児玉幸多
発行/小学館
最近、本もCDも、10代の頃に持っていたものばかり、もう一度、買い直したりしてます。新しい音楽や作家に興味が持てなくなるのは、おやじの傾向でしょうか。で、三日前に思わず衝動買いしてしまったのが、小学館の「学習まんが 少年少女日本の歴史」。全23巻、19,908円也。小学生の頃の愛読書でした。
私の10代は、
小学低学年……「学習まんが 日本の歴史」を読みふける。
小学高学年……「黄金の日々」「草燃える」でNHK大河ドラマデビュー。
中学生……司馬遼太郎「関ヶ原」、吉川英治「新・平家物語」で歴史小説の虜に。
というキャリアの後、文学部史学科に入学という一本道です。
監修は、児玉幸多学習院大学名誉教授。大学時代は、児玉先生の「くずし字解読事典」にはお世話になりました。
ところで、小学生の頃に読んだ歴史マンガとの大きな違いは、21巻「現代の日本」で80年代以降が描かれている点です。昔、読んだ本の最終章は、東京オリンピックや大阪万博で終わっていたような気がします。1998年発行のこの「学習まんが 少年少女日本の歴史」の最後は、インターネットの普及、地球温暖化、産業廃棄物の問題等が説明されてます。ただ、第四章「経済大国のゆくえ(1974年~現代)」は、さまざまなできごとを駆け足で触れている点がもったいないです。中曽根内閣の85年あたり。または神戸大震災あたりにしぼって一章を作ると面白かったのでは、と思いました。
エピローグ、西郷どん(西郷隆盛)と現代の小学生との対話。
「まわりから自然が消えてしまったでごわすな。」
「じゃ、ぼくたちどうすれば?」
「それを考えるのがおはんたちの役目じゃよ。」
やっぱり、こういう役は、坂本龍馬か、西郷隆盛ですね。
全23巻のタイトルは下記。
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