書評・感想文

著者・浅田次郎氏は、本当に日本と中国が好きなんだなと実感。 彼が近代中国を描いた大河小説『蒼穹の昴』が出版されたのが1996年。 スピンオフ編の『珍妃の井戸』が1997年。 続編の『中原の虹』が2006年。『マンチュリアン・リポート』が20 ...

書評・感想文

数年前に、電子書籍リーダーを購入後、芥川賞受賞作をずいぶんと読んだ。芥川賞受賞作には、いくつか性格のカテゴリーがあるように思う。「ヒトの暴力性と獣性」を描いた作品群はは一つの傾向だろうか。 吉村萬壱の『ハリガネムシ』は「ヒトの暴力性と獣性」 ...

書評・感想文

レイ・ブラッドベリの『火星年代記』をようやく読んだ。買ってから一年以上、本棚に入れて放置していた。 1950年発行。21世紀、火星移民のエピソードを描いたSF古典小説。26の短編によるオムニバス形式を採っている。2ページ程度の超短編もあって ...

書評・感想文

村上春樹の小説、エッセイはほとんどを読んでいるけれど、今まで翻訳は読んだことがなかった。J.D.サリンジャーの『フラニーとズーイ』を初めて手に取った。先日読んだ『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2011 ...

書評・感想文

吉本ばななの小説は、昨年秋に読んだ『ハードボイルド/ハードラック』以来。本書は 2011年刊行なので、私が読んだ中では一番最近の作品となる。彼女の作品には、しばしば死者、幽霊、臨死体験が描かれている。内容はかなりオカルトなのに、彼女ならでは ...

書評・感想文

著者が芥川賞を受賞した1980年代半ば、“陰のある美しい中年女性”という雰囲気のポートレートに惹かれ、ずっと気になる作家ではあった。数年前、映画化された『透光の樹』は観たが、小説を読むのは初めてだ。現在68歳とは! まぁ、当時10代の私が5 ...