「毎日.jp」の独自ドメイン移行で思うこと

毎日新聞

毎日新聞がMSNから離れて新たな船出、新サイトの概要を発表(ITpro)

ネットメディアの運営者としては、新生「毎日.jp」よりも「mainichi-msn.co.jp」ドメイン以下のコンテンツがどうなるのか、とても気になります。まさか、削除したりはしないでしょうね。削除しなくても、新しいドメイン以下に過去のコンテンツは移動するのかしら??

新聞や雑誌の方って、コンテンツを「フローな情報」に捉えがち。インターネット上のコンテンツは、実は「ストックな情報」なのですね(これに気がつくまで、雑誌出身の私は時間がかかりました)。ドメインを変えるというのは、メディアビジネスではかなり危険な行為。毎日新聞クラスのメディアになると、いわば「遷都」のようなものです。

私は、ネットメディアって交通要衝の街作りだと思ってます。奈良時代、大津京→飛鳥宮→藤原京→平城京と目まぐるしく都が移り、その度にインフラが作り直されました。土木技術の向上には寄与したのかもしれませんが、同時に、蓄積された多くのリソース(=コンテンツ)も遺失してしまったと思います。

ネットのメディアビジネスって、前向きなサービス開発も大切ですが、これまで作り上げてきたコンテンツこそ、資産だと思うのです。


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