「特殊な業界」について

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ビューティーナビで働くようになって半年。ありがたいことに、日々、スタッフから温かいアドバイスをもらう。ただ、アドバイスには、しばしば「美容業界は特殊な業界だから」という“枕詞”がつく。私には、その特殊性がまだまだ理解できていない。業界の外国人なのだ。

しかし、特殊な業界といえば、航空業界だって、鉄鋼業界だって、旅行業界だって特殊性がある。美容業界だけでなく、みんな特殊な業界なのだ。

私は20代前半は出版業界で働き、30代前半は旅行業界誌の会社で働き、30代後半は情報通信業界で働いた。どこも特殊性を持ってはいるが、「生産・制作」「営業・販売」といった通奏低音のようなものは変わらないと思っている。

逆に、私が怖いのは、業界に精通した人ならではの経験的発想だ。間もなく、司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』がドラマ化されるが、この中で、私が印象深かったシーンの一つが旅順攻囲戦のくだり。

当時の陸軍参謀次長・児玉源太郎は、現場司令官・乃木希典が攻めあぐねていた旅順203高地攻略に際し、房総半島に設置されていた大型の海岸防衛用の据え付け砲を配置転換させる。この作戦について、当時の現場参謀や砲兵の専門家といった“陸軍業界のプロ”の反対意見を無視して、短期間で攻略を成功させたそうだ。それまでの「業界の経験的発想」が、旅順攻囲戦で1万人を超える戦死者を出したともいえる。

日本の大手広告代理店が、検索連動型広告や入札型広告配信システムを生み出すことはなかったと思う。既存の音楽業界がi Tunesを作り出すこともなかっただろう。

頭の半分で「業界の特殊性」を理解しようとしつつ、半分では疑ってかかる発想が必要だと思う。

なんて、一昔前の『プレジデント』誌みたいな話を、若いスタッフに話した……オヤジだな。

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