渋谷のハロウィンは「東京移民の三社祭」では?

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勤務先のエントランスに、今年初めてハロウィンの飾り付けがお目見えした。ハロウィンが一般的なシーズンイベントとして、日本で定着しつつあることを実感。

ハロウィン装飾

ハロウィンの次はイースター?

ハロウィン市場はバレンタイン市場を超えたという。個人的にはハロウィンは子供のためのお祭りで、「よい年をした大人」がという思いが若干ある(「よい年をした大人」になってしまったからだろう)。

2016年の「ハロウィン」の推計市場規模は前年比約10%増の約1345億円。(記念日文化研究所)

私が初めてハロウィンイベントを体験したのは、中国に留学していた1989年だった。大学の留学生宿舎には欧米の留学生がおり、彼らがハロウィンパーティーで盛り上がっていた。当時、日本人留学生の多くは「ハロウィン」という言葉は知っていたけれど、どのように盛り上がるものなのかわからず、パーティーには参加したものの、どのように盛り上がればよいのか分からなかった。

ハロウィンが定着した今では、当時、私が感じた近い存在はイースターだろうか。存在は知っているが、具体的に誰が、何を、どのように祝うのか、よく知らない。そのうち、イースターでも盛り上がるようになるかもしれない。

クリスマスにしろ、キリスト教式の結婚式にしろ、由来や縁起を抜きに盛り上がれる日本人にとって、ハロウィンも「八百万の神」の祭りなのだろう。

「祭り」と「イベント」の違い

昨年のハロウィン当日は、帰宅途上の渋谷駅のホームを仮装の若者がハイテンションで闊歩していた。一方、地元川越では、今ひとつ、盛り上がりに欠けた。ハロウィンの華やぎは、駅周辺のショッピングビルを除き、あまり感じられなかった。

川越の場合、ハロウィンシーズンである10月下旬は、中旬に行われる川越祭りが終わったばかり。旧市街の住民は、川越祭りで力を使い果たしている。ここが、川越で今ひとつハロウィンが盛り上がらない理由と思える。

川越祭り
ところで、私の実家は、東大阪市でも江戸時代から続く「村」出身で、地元の地車があった。そんなこともあり、首都圏に引っ越した際も、歴史のある街に住みたいと思い、八尾、岸和田、富田林あたりに近い町を探した。それが川越に住み始めた大きな理由。

川越には四季を通じていろんなお祭り・イベントがある。中でも多くの人出でにぎわうのが秋の川越祭りと夏の川越花火大会だ。この2つのお祭り・イベントの違いについて言うなら、そこに住む人たちが自発的に“自分たちのため”にお祭りを運営しているか、否かだと思う。観光は二の次なのだ。祭りとは、自分たちが自分ためにあるもの。アルバイトや広告代理店がないと運営できないものは「祭り」ではなく「イベント」である。

しかし、私も川越に住んで20年になるにも関わらず、川越祭りの山車を引く資格はない。東京には三社祭があるが、地元住民のためのもので、何代も続く地元の人たちのお祭りだ。そういう点では、地方から引っ越した大多数の「都民」にとって、自分たちのための「祭り」はないのだ。三社祭も、川越まつりも見に行くもので、参加するものではない。

大いに盛り上がる渋谷のハロウィン。もしかすると、私のような東京移民たちの三社祭なのかもしれない。