感想/小飼弾&山路達也著『弾言』

2023年4月15日

毎年、この時期、心の奥がムズムズすることが二つあります。

一つ目。年賀状を送っていないのに、年賀状をいただいて、お返事を出していないこと。

二つ目。昨年、知人の編集者、著者から献本いただいた本を、まだ読んでいないこと。

本当に申し訳ないです。年賀状のお返事は、一月中に何とか書きたいと思います。

さて、「今年はケータイゲームをやめる」を実行し始めたら、通勤時間に空きができて、本を読むスピードがビュンと上がりました。早くも一冊読んじゃった。私の場合、幸いなことに、いろんな同業者(編集者)の方からコンスタントに献本をいただきます。早く、読んでしまわねば。

で、今年、最初に読んだ本が小飼弾さん&山路達也さんの「弾言」。昨年10月にいただいて、机の上に置いたままでした。何となく「“禅”から学ぶビジネス書」と思っていたら、「弾言」だったのですね。

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
著者/小飼弾、山路達也  発行/アスペクト

小飼弾さんは、404 Blog Not Foundを書く有名ブロガーで、オンザエッジ(現ライブドア)のCTO(最高技術責任者)だった方。僕らの業界(情報通信業)では名の通った存在です。

本の感想です。

この本は、小飼さんの書き下ろしではなく、小飼さんが喋ったことを山路さんが本にまとめた「語りおろし」。なので、小飼さんの独り言を聞いている感じです。なので、ビジネスのハウツー本として起承転結を求めると、ちょっと落胆すると思います。通販でよく目にする「高僧の説法CD」に近いですね。

カネとヒトに関わる部分、「仕事と借金は本質的に同じ」「コネの価値はいくら?」といった解き明かしはわかりやすく面白かった。でも、話題がココロに及んだ箇所「心とカネの為替レート」「心理報酬」になると、今ひとつしっくりこなかった。定量化できないものをバランスシートとして説明するのは、やっぱり難しいですね。


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