出版不況と与信管理について

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草思社と新風舎の経営破綻は、2008年早々ショックなできごとでした。私が単行本の編集をやっていた10年前、草思社はヒーローのような存在でした。創業者の加瀬昌男氏は、一度だけ、著者の葬儀でお会いしたことがありましたが、編集者にして実業家、自分もこうありたいと納得させられる存在でした。

ただ、不謹慎ながら、今回のことで強く思ったこと。

出版社と仕事をする際、与信管理は必須である。

ライター、写真家、デザイナー、出版に関わるクリエイターは「与信」なんて考えないものです。単行本の場合、著者印税が口座に振り込まれるのは、執筆から半年後なんてことがよくあります。ですが、暗黙のうちに、仕事をしたら原稿料や印税が必ず振り込まれると思ってはいないでしょうか。出版契約書を結ばず、口約束だけで仕事を進めているライター、写真家はとても多いです。契約書抜きに売掛債権を回収することなんて、至難の技です。

こういう私も「与信管理」なんて編集者時代、考えたこともなかったです。万が一、勤務先の出版社が経営破綻しても、クリエイター同士の関係性こそ、編集者の宝。そのためにも、編集者は与信の知識を身につけること、お勧めします。


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