運動部にシゴキは必要悪なの? – 時津風部屋事件

<力士急死>遺体はこちらで火葬 時津風部屋が遺族に電話
 愛知県犬山市で今年6月、大相撲時津風部屋の序ノ口力士、時太山(ときたいざん)=本名・斉藤俊(たかし)さん(当時17歳)がけいこ中に急死した問題で、斉藤さんが死亡した同26日当日、時津風部屋から新潟市に住む遺族に「(遺体は)こちらで 取り仕切りますから」と現地での火葬を示唆する電話があったことが、わかった。遺族は「暴行の跡を隠そうとしたのではないか」と批判している。
 遺族によると、同日午後4時ごろ、部屋側から斉藤さんの実家に電話があり、火葬の準備を進めている旨が伝えられたという。疑問を抱いた遺族側が「それは困る。こちらから迎えに行く」などと抗議すると、部屋側は 実家への搬送を手配したという。
 斉藤さんの遺体を見た遺族は、額に残った切り傷や激しい打撲の跡、たばこを押しつけられたようなやけどなどを見てショックを受け、翌27日、弔問に訪れた時津風親方に説明を求めたが、親方は「通常のけいこでできたもの」と釈明し、火葬の準備についても「隠すために やったわけではない」と繰り返した。
 死因は当初、「虚血性心疾患」とされたが、納得できない遺族は、遺体を解剖して真相を究明するよう、愛知県警などに要請。新潟大での行政解剖で「多発外傷によるショック死が 考えられる」と判断された。

「スポーツ」と「運動部」という言葉の間には、かなり違うニュアンスがあります。

私は、運動部に所属していなかったのでリアリティーがないのですが、「運動部」カルチャーには、シゴキとイジメは不可避なものなのでしょうか。時津風部屋という相撲の名で死に至る事件がクローズアップされていますが、日本の「運動部」には、大なり、小なり、シゴキとイジメのカルチャーを感じています。学生時代は、そういうのを幾度となく目撃してきました。

ビジネスにしても、スポーツにしても、結果を出すためにシゴキが有効なら、私も考えるでしょうが、そのようなものでヒトは能動的に動いたりしないですね。常識的に誰しもわかっているのに、では、どうしてシゴキが必要とされるのか。集団心理、特有なのでしょうか。

今回の事件、連合赤軍事件の本質に近いものを感じます。


悪者扱い

悪者扱い 十五代目時津風
著者/山本順一(十五代目時津風)
発行/竹書房

弟子暴行死事件で協会に裏切られた私(第十五代時津風親方)が、八百長、暴行死事件、相撲協会…マスコミが無視した真実を告白する。(Amazonより)


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雑記スポーツ,犯罪

Posted by Asanao