丹羽宇一郎,伊丹敬之『まずは社長がやめなさい』

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丹羽宇一郎『まずは社長がやめなさい』まずは社長がやめなさい(文春文庫)
著者/丹羽宇一郎、伊丹敬之
発行/文藝春秋

伊藤忠商事・丹羽宇一郎会長と一橋大学・伊丹敬之教授の対談。経営学のマニュアルにありがちなきれいなロジックではなく、本音の討論がすごく気持ちいいです。会社の現場感覚に即しているから、共感できるのだと思います。

以下、とても感じ入った部分を三つほど抜粋しました。

例えば、会社は誰のものか?

丹羽「たった一日だけの株主もいる、スペキュラティブ(投機的)な株主がいる。それに対し従業員は、日本でいえば、二十年から三十年会社のために働いている。一日だけあるいは一ヶ月の株主と二十年働いている従業員と、どっちに順番をつけるのだと。(中略)僕はこの席で順番はつけたくないし、つける理由がない」
伊丹「企業の競争力は誰が作っているのか(中略) それは従業員です。彼らが自分たちを会社の主人公であると思えば、そのときは一生懸命働きます。しかし、株主の金を増やすための道具に使われていると思えば、もらうお金の分だけ働くわ、となるに決まっています」

例えば、社外取締役

丹羽「無理矢理に社外取締役を据えると、そこで何が起きるかというと、その会社のことを全く知らないような人ばかりが集まるわけです。常識論の会合が取締役会になるわけですね。(中略)それ位ならアドバイザリーボードから常識論を訊いた方がいいんではないかと思うんです」

例えば、企業のスピードと人間のスピード

丹羽「会社の時間と、社員の時間といいますか、人間の時間は(中略)違うんです。それから会社の鼓動、脈拍と、人間個人の脈拍も違いますよ。会社を動かしているのは人間だから、どうしても自分の脈拍と自分の時間で会社を考えるわけです。」

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